「それより……なんでいきなり寮制度…なの?」




「でも、いきなりじゃないわよ??」




はい…?

それはどういう意味…?




「去年からそんな感じの話は出てたんだよ?美紀、聞いてなかったの…?なぁ俊也?」




大地が俊也に話をふる。




「オレに話をふるなよ……。美紀は天然だからスグ忘れんだよ。」





「ち…ちがうもん。」




いくらアタシでも、そんな大事な事忘れる訳無いじゃん!!




たしかに。
忘れっぽいとこはあるけどさ…





でも!!
だからって今週の土曜からもう始まるなんて!!




「そういえば、学校のスグ横に大きいマンションみたいなのたったでしょ?」





たしかに……

授業中とか工事でうるさかったっけ……?



まぁ…
うるさくても授業はたいして聞いてないんだけどね。




「そこが、今度からアタシ達のすむ寮らしいよ?」





「へぇ〜。」