「マリア様に願ったその日に、小説が書きあがって、しかもランキングで1位になっていたの。書籍化できるかもしれないから、ワクワクしてるよ」
杏奈は熱っぽく語った。
勇吾は、信じられないという顔をしている。昨日の杏奈のようだ。
「それで次は、おれに幸せを分けて、願いを叶えてもらう権利をくれるということなんだな。杏奈、なんでおれを選んだんだ?」
勇吾が、杏奈をまっすぐに見つめてくる。
思わず、そらしそうになってしまったが、心臓を吐きだしそうになりながらも、勇吾の目を見つめ返した。
「勇吾には、幸せになって欲しいの」
ウソ偽りのない気持ちを伝える。
勇吾の幸せは、私の幸せ。
杏奈の胸にあるのは、その思いだけだ。
「杏奈……」
勇吾の表情が、和らぐ。
見つめあう杏奈たちを、よそに、光子はマリア様の紙を机に広げていた。
「さあ、池上くん。マリア様に願いごとをするなら、ここに座って、指を置いてちょうだい」
中央の羽の絵に、10円玉を、そっと置く。
杏奈は熱っぽく語った。
勇吾は、信じられないという顔をしている。昨日の杏奈のようだ。
「それで次は、おれに幸せを分けて、願いを叶えてもらう権利をくれるということなんだな。杏奈、なんでおれを選んだんだ?」
勇吾が、杏奈をまっすぐに見つめてくる。
思わず、そらしそうになってしまったが、心臓を吐きだしそうになりながらも、勇吾の目を見つめ返した。
「勇吾には、幸せになって欲しいの」
ウソ偽りのない気持ちを伝える。
勇吾の幸せは、私の幸せ。
杏奈の胸にあるのは、その思いだけだ。
「杏奈……」
勇吾の表情が、和らぐ。
見つめあう杏奈たちを、よそに、光子はマリア様の紙を机に広げていた。
「さあ、池上くん。マリア様に願いごとをするなら、ここに座って、指を置いてちょうだい」
中央の羽の絵に、10円玉を、そっと置く。

