復讐メッセージを送信しました。 〜ナナツノノロイ2〜

「マリア様に願ったその日に、小説が書きあがって、しかもランキングで1位になっていたの。書籍化できるかもしれないから、ワクワクしてるよ」

杏奈は熱っぽく語った。

勇吾は、信じられないという顔をしている。昨日の杏奈のようだ。

「それで次は、おれに幸せを分けて、願いを叶えてもらう権利をくれるということなんだな。杏奈、なんでおれを選んだんだ?」

勇吾が、杏奈をまっすぐに見つめてくる。

思わず、そらしそうになってしまったが、心臓を吐きだしそうになりながらも、勇吾の目を見つめ返した。

「勇吾には、幸せになって欲しいの」

ウソ偽りのない気持ちを伝える。

勇吾の幸せは、私の幸せ。
杏奈の胸にあるのは、その思いだけだ。

「杏奈……」

勇吾の表情が、和らぐ。
見つめあう杏奈たちを、よそに、光子はマリア様の紙を机に広げていた。

「さあ、池上くん。マリア様に願いごとをするなら、ここに座って、指を置いてちょうだい」

中央の羽の絵に、10円玉を、そっと置く。