復讐メッセージを送信しました。 〜ナナツノノロイ2〜

杏奈が、ようやく落ち着いてきたので、光子が、口を開く。

「石森さんには、まだ大切なことがあるわよ」

「え?」杏奈は、目をパチパチさせながら、ききかえす。

「忘れたの? 最初に言ったでしょう。マリア様に願いを叶えてもらった者は、次の者に、幸せを分けないといけないの。たくさんの人を幸せにすることが、マリア様の願いだから。
私が、石森さんに幸せを分けたように、誰かを選んでちょうだい」

そういえば、十戒の中でそんなことを言っていた気がする。

杏奈は、うでを組み、誰に幸せを分けるべきか考えた。

やはり、1番に頭に浮かんだのは勇吾だ。

父親が死んでから、変わってしまった勇吾。きっとまだ、傷は癒えていないことだろう。
勇吾に、幸せを分けて、願いごとを叶えて欲しい。

「勇吾に、幸せを分けてあげたいと思ってるんだけど……」

杏奈が、言うと、光子は少しおどろいた顔をしていた。

「勇吾って池上勇吾くんのことよね。ああ、石森さん、彼のことが好きなのね」

光子が、サラッとそう言い当ててきたので、杏奈は赤面して、うろたえた。

「ち、違うよ! 勇吾とは家が向かい同士で、幼なじみなの。……今は全然話さないんだけどね」