たった1週間足らずで、あんなに痩せてキレイになるなんて。
確かに顔のパーツは、よく見ると以前の光子の物だったが、どう見ても、半分以上、体重が減っている。

へえぇ〜、と詩織がにやにや笑う。

「ずいぶん、休んでると思ったら、美容整形してたってわけね〜。汚デブは一体いくらつぎ込んだかしら〜」

光子が泣き出してしまうと、杏奈は思った。
しかし、光子は余裕たっぷりに微笑み、詩織の方を向いた。


「それは、ご想像にお任せするわ。それと汚デブって、あだ名も気がすむまで自由に呼んでちょうだい」

思っていた物と、まったく違う反応だったようで、詩織は引きつった顔をしていた。

その日のうちに、光子の劇的な変貌は、学校中の話題になり、一躍時の人となっていた。