復讐メッセージを送信しました。 〜ナナツノノロイ2〜

甘々警報発令中!は読者数は少ないが、編集部の人に読んでもらえば、きっと面白さが伝わるはずだ。
杏奈は、根拠のない自信に満ち溢れていた。

時計を見ると、時刻は夜の11時50分。

「わっ、もうこんな時間。早く寝なくちゃ」

明日から、新学期なので、遅刻するわけにはいかない。
杏奈がポニーテールをほどいていると、外から原付バイクの音がした。

――勇吾だ。

杏奈の胸が高鳴る。カーテンの隙間から、そっとのぞきこんだ。

杏奈の家の目の前にある池上家の駐車場に、勇吾がバイクをとめているところだった。

杏奈は、遠目から、勇吾の髪の色を必死に確認する。
玄関のライトに照らされた勇吾の髪は、黒っぽかった。

「良かった。明日から、学校には行くつもりみたい」

杏奈は、ほっと胸をなでおろした。

夏休みに入ってすぐ、勇吾は金髪に染めていたので、高校をやめてしまうのではないかと心配していたのだ。