「はあはあ……」
光子は、はちきれそうな心臓にムチを打って、必死に走る。
「待て、この‼︎」
背後から、詩織の怒鳴り声が、響く。
捕まったら、今度は石を食わされる。光子は、石をたらふく食わされた狼の童話を思い出しながら、走っていた。
しかし、これ以上走ると、呼吸困難でぶっ倒れてしまいそうだったので、どこか隠れる場所は、ないかと目で探す。
ふと、体育館裏に古ぼけたトイレがあるのを発見した。
肩で息をしながら、近づくと、入口には立ち入り禁止という手書きのプレートと、ロープがはりめぐらされていた。
春山が言っていた立ち入り禁止の場所だったが、迷っている暇はない。
光子は、ロープをまたぎ、トイレの中へ入った。
中は薄暗く、ひどくほこりっぽくて、おまけにカビ臭い。
しかし、あいつらから隠れなくてはーー光子は、奥にある個室トイレへ飛び込んだ。どっと汗がふきだしてくる。
呼吸を落ち着かせようと、深呼吸をすると、ジャリジャリとした土の感触がした。
古臭い和式便器を見ていると、涙があふれてきた。
光子は、はちきれそうな心臓にムチを打って、必死に走る。
「待て、この‼︎」
背後から、詩織の怒鳴り声が、響く。
捕まったら、今度は石を食わされる。光子は、石をたらふく食わされた狼の童話を思い出しながら、走っていた。
しかし、これ以上走ると、呼吸困難でぶっ倒れてしまいそうだったので、どこか隠れる場所は、ないかと目で探す。
ふと、体育館裏に古ぼけたトイレがあるのを発見した。
肩で息をしながら、近づくと、入口には立ち入り禁止という手書きのプレートと、ロープがはりめぐらされていた。
春山が言っていた立ち入り禁止の場所だったが、迷っている暇はない。
光子は、ロープをまたぎ、トイレの中へ入った。
中は薄暗く、ひどくほこりっぽくて、おまけにカビ臭い。
しかし、あいつらから隠れなくてはーー光子は、奥にある個室トイレへ飛び込んだ。どっと汗がふきだしてくる。
呼吸を落ち着かせようと、深呼吸をすると、ジャリジャリとした土の感触がした。
古臭い和式便器を見ていると、涙があふれてきた。

