復讐メッセージを送信しました。 〜ナナツノノロイ2〜

杏奈は、久しぶりに制服を着た。
首には、十字架のネックレスを付けている。あの日から、お守り代わりにしていた。

「車で送ろうか?」と心配する母に、「平気だよ」と笑って答え、杏奈は家を出た。

門の前で待っていた勇吾が、「おはよう」とほほ笑んでくる。

「勇吾、おはよう」と杏奈は、朝のすがすがしい空気を吸い込んだ。朝の澄んだ空気は気持ちがいい。

ちょっと前まで、なんとも思わなかったが、今は生きていることに日々感謝している。

勇吾の母が背負わされた借金は、弁護士に相談して、分割して返済することになったと、勇吾が教えてくれた。

一方、杏奈への誹謗中傷を書きこんでいたスレッドはいつの間にか消えており、キラキラランドで盗作されたと騒いでいたりりむも、騒ぎが大きくなりすぎたせいか、退会してしまっていた。

杏奈は、優等生くんの裏の顔!?を削除していた。
今度は自分の力で、ちゃんと書きあげて、ランキング1位になろう、と胸に決めて。

命の大切さ……欲望の恐ろしさ……みんなが教えてくれたから、きっと今ならいい作品が書けるに違いない。

杏奈と勇吾は、昨晩放送されたバラエティ番組のことなど、たわいもない会話をしながら、学校へと歩いた。

こんな普通のことが本当の幸せなんだ。
杏奈はしみじみと噛みしめていた。