復讐メッセージを送信しました。 〜ナナツノノロイ2〜

勇吾のたくましくて広い背中に、一瞬だけ自分が今置かれている状況を忘れてしまった。

ずっと同じ気持ちだったなんて……。

そして、杏奈の心にある思いが、芽生えた。

――勇吾と生きて帰りたい。

勇吾を抱きしめる手に力が入る。

「そこにいるのは勇吾か?」

向こうの廊下から声がした。
蓮希が、包帯をした手を、うれしそうにふりながら、駆け寄ってくる。

その姿を見て、杏奈は改めて思う。

勇吾だけじゃない。
みんなで生きて、帰るんだ!

杏奈が、固く決意をしたときだった。

蓮希が、階段の前を通り過ぎようとすると、弾丸のように下から駆けあがってきたなにかにぶつかった。

蓮希が壁に背中から、激突する。

弾丸の正体――それは光子だった。

さらに、手下のように詩織と伸二郎がその後ろからやって来る。

「オオオオオオ~!」

光子が、獣のような咆哮をあげると、一斉に蓮希目がけて飛びかかった。

「うっぎぃやああぁぁぁぁああ」

恐怖に染まった顔で絶叫する蓮希に、情け容赦なく、噛みついていく。