「だから、こんな私のことは置いて逃げて……お願いだから……」
泣きじゃくる杏奈の手を、勇吾が力強く握りしめてきた。
「もう泣くな。杏奈はなにも悪くない。全部おれのことを思ってしてくれたことだったんだから。杏奈、おれもあの時もらった、サッカーのマグカップ、今でも大事に使ってるんだ。宝物だよ。
おれたち、産まれたときから、なにをするにもずっと一緒だったな。
長い間離れていたけど、この前久しぶりに杏奈と話して、やっとわかったんだ。
杏奈の笑顔を見ていたら、ホッとできる。誰よりも大事なんだと。杏奈が好きだ、と気付いたんだ。
杏奈は不良になったおれのことを嫌っていて、もう2度と話せないと思っていたから、杏奈とまた話せるようになったとき、本当にうれしかったんだ……」
勇吾にひっぱりあげられ、杏奈は立ちあがる。
泣きながら震えている体を、勇吾がそっと抱きしめてくれた。
「おれ、父さんと約束していたことがあったんだ。
なにがあっても杏奈を絶対に守ること――そう父さんはいつも言っていた。だから、杏奈を守るって約束だけは、死んでも貫き通したい」
「勇吾……勇吾……」
杏奈は、涙を流しながら、勇吾の背中にうでをまわした。
泣きじゃくる杏奈の手を、勇吾が力強く握りしめてきた。
「もう泣くな。杏奈はなにも悪くない。全部おれのことを思ってしてくれたことだったんだから。杏奈、おれもあの時もらった、サッカーのマグカップ、今でも大事に使ってるんだ。宝物だよ。
おれたち、産まれたときから、なにをするにもずっと一緒だったな。
長い間離れていたけど、この前久しぶりに杏奈と話して、やっとわかったんだ。
杏奈の笑顔を見ていたら、ホッとできる。誰よりも大事なんだと。杏奈が好きだ、と気付いたんだ。
杏奈は不良になったおれのことを嫌っていて、もう2度と話せないと思っていたから、杏奈とまた話せるようになったとき、本当にうれしかったんだ……」
勇吾にひっぱりあげられ、杏奈は立ちあがる。
泣きながら震えている体を、勇吾がそっと抱きしめてくれた。
「おれ、父さんと約束していたことがあったんだ。
なにがあっても杏奈を絶対に守ること――そう父さんはいつも言っていた。だから、杏奈を守るって約束だけは、死んでも貫き通したい」
「勇吾……勇吾……」
杏奈は、涙を流しながら、勇吾の背中にうでをまわした。

