「――杏奈?」
この声――顔をあげると、勇吾が立っていた。
「杏奈、無事だったんだな」
勇吾がうれしそうな顔をしている。
杏奈はすぐに、その胸に飛び込みたかった――が、唇を噛みしめて、我慢する。
「杏奈、じっとしていると、あいつらが来るぞ。すぐに逃げよう」
勇吾が手を差し出してきたが、杏奈は首を横に振った。
「杏奈?」
「……私のことは置いていって」
「なに言ってるんだよ、あいつらに殺されてしまうぞ!」
杏奈はボロボロと大粒の涙を流した。
「もう私なんて、死んだほうがいいんだよ! 勇吾をこんなことに巻きこんでしまって……私は最低だよ。勇吾の幸せが私の幸せなのに……それなのに……。
勇吾、ごめん。本当にごめん……」
杏奈は、十字架のネックレスを胸の前に持ち、何度も謝った。
それを見た勇吾が、ハッとした顔をする。
「杏奈、それは……」
「勇吾が昔プレゼントしてくれたものよ。ずっと大切にしていたの……。
私、ずっとずっと勇吾が好きだった……大好きだった……!
それなのに、こんなことになってしまって……」
杏奈は心に血をにじませながら、泣いていた。
この声――顔をあげると、勇吾が立っていた。
「杏奈、無事だったんだな」
勇吾がうれしそうな顔をしている。
杏奈はすぐに、その胸に飛び込みたかった――が、唇を噛みしめて、我慢する。
「杏奈、じっとしていると、あいつらが来るぞ。すぐに逃げよう」
勇吾が手を差し出してきたが、杏奈は首を横に振った。
「杏奈?」
「……私のことは置いていって」
「なに言ってるんだよ、あいつらに殺されてしまうぞ!」
杏奈はボロボロと大粒の涙を流した。
「もう私なんて、死んだほうがいいんだよ! 勇吾をこんなことに巻きこんでしまって……私は最低だよ。勇吾の幸せが私の幸せなのに……それなのに……。
勇吾、ごめん。本当にごめん……」
杏奈は、十字架のネックレスを胸の前に持ち、何度も謝った。
それを見た勇吾が、ハッとした顔をする。
「杏奈、それは……」
「勇吾が昔プレゼントしてくれたものよ。ずっと大切にしていたの……。
私、ずっとずっと勇吾が好きだった……大好きだった……!
それなのに、こんなことになってしまって……」
杏奈は心に血をにじませながら、泣いていた。

