非常灯の光で照らされたそれは、カマだった。
雑草を刈るほどの小さな物だが、伸二郎がめちゃくちゃに振り回すので、あっという間に凶器となった。
「うひゃっ、なにすんだよ!」
間一髪鼻の先でよけた連希が、怒鳴りながらこちらへ逃げてくる。
よく見ると伸二郎は、両手にカマを持っており、さらにベルトには、スコップや大きなハサミなどをさしていた。
どうやら体育館裏にある園芸部の道具置き場から、持ってきたらしい。
あの時、伸二郎は逃げ出したのではなく、武器を調達しに行っていたのだ。
あのメールの通り、最後のひとりになるために……。
伸二郎の冷酷で、残忍な判断に気付いた杏奈は背筋が凍りついた。
「ぼくは……」と伸二郎が、カマをこちらへ向けてきて、ぽつりとつぶやきだす。
「ぼくは、お前らみたいな低レベルの人間とは違うんだよ」
伸二郎が、カマを持った手で、くいっ、と器用にメガネをあげる。
「だから、最後に残るのは、ぼくひとりだけだ! お前らはぼくが、この手で殺してやる……! 最後のひとりになって、願いを叶えてもらうのは、このぼくだ!!」
伸二郎は、並々ならぬ決意をにじませて、カマをめちゃくちゃに、ふりまわしてきた。
雑草を刈るほどの小さな物だが、伸二郎がめちゃくちゃに振り回すので、あっという間に凶器となった。
「うひゃっ、なにすんだよ!」
間一髪鼻の先でよけた連希が、怒鳴りながらこちらへ逃げてくる。
よく見ると伸二郎は、両手にカマを持っており、さらにベルトには、スコップや大きなハサミなどをさしていた。
どうやら体育館裏にある園芸部の道具置き場から、持ってきたらしい。
あの時、伸二郎は逃げ出したのではなく、武器を調達しに行っていたのだ。
あのメールの通り、最後のひとりになるために……。
伸二郎の冷酷で、残忍な判断に気付いた杏奈は背筋が凍りついた。
「ぼくは……」と伸二郎が、カマをこちらへ向けてきて、ぽつりとつぶやきだす。
「ぼくは、お前らみたいな低レベルの人間とは違うんだよ」
伸二郎が、カマを持った手で、くいっ、と器用にメガネをあげる。
「だから、最後に残るのは、ぼくひとりだけだ! お前らはぼくが、この手で殺してやる……! 最後のひとりになって、願いを叶えてもらうのは、このぼくだ!!」
伸二郎は、並々ならぬ決意をにじませて、カマをめちゃくちゃに、ふりまわしてきた。

