復讐メッセージを送信しました。 〜ナナツノノロイ2〜

「マリア様、マリア様……」

杏奈と勇吾は、何度もそれを繰り返し、唱えた。

しかし、マリア様はなかなか現れない。

じっと置いているだけの人差し指が、疲れてきたときだった。

ズズズ……と10円玉が動いたのだ。

【わたくしはマリア】

――来た、マリア様だ。
杏奈は、かくごを決めて、大きく深呼吸をした。

「マリア様、使い人の山根光子さんは、今どこにいるんですか?」

杏奈はそうきいたが、10円玉はぴくりとも動かない。
答えるつもりがないような気がしたので、杏奈は質問を変えた。

「マリア様、あなたは一体何者なんですか? みんなに予言のメールを送ったりして……あなたは神様じゃないんですか?」

ゆっくりと、そう問いかける。

すると、しばしの沈黙の後、ズズズ……と10円玉が動いた。

【いいでしょう。みせてあげるわぁ。わたしがどおやってうまれてきたのかぁ】

急に口調が変わったかと思ったら、10円玉がぐるぐると不可思議な動きをしだした。

それを目で追っていると、杏奈の頭が次第にクラクラとしてきた。
今にも、首がガクリと落ちてしまいそうな感覚に襲われる。

次の瞬間、まるで見えない手で、ひっぱられたように、杏奈の意識は闇へと落ちていった……。