「マリア様、マリア様……」
杏奈と勇吾は、何度もそれを繰り返し、唱えた。
しかし、マリア様はなかなか現れない。
じっと置いているだけの人差し指が、疲れてきたときだった。
ズズズ……と10円玉が動いたのだ。
【わたくしはマリア】
――来た、マリア様だ。
杏奈は、かくごを決めて、大きく深呼吸をした。
「マリア様、使い人の山根光子さんは、今どこにいるんですか?」
杏奈はそうきいたが、10円玉はぴくりとも動かない。
答えるつもりがないような気がしたので、杏奈は質問を変えた。
「マリア様、あなたは一体何者なんですか? みんなに予言のメールを送ったりして……あなたは神様じゃないんですか?」
ゆっくりと、そう問いかける。
すると、しばしの沈黙の後、ズズズ……と10円玉が動いた。
【いいでしょう。みせてあげるわぁ。わたしがどおやってうまれてきたのかぁ】
急に口調が変わったかと思ったら、10円玉がぐるぐると不可思議な動きをしだした。
それを目で追っていると、杏奈の頭が次第にクラクラとしてきた。
今にも、首がガクリと落ちてしまいそうな感覚に襲われる。
次の瞬間、まるで見えない手で、ひっぱられたように、杏奈の意識は闇へと落ちていった……。
杏奈と勇吾は、何度もそれを繰り返し、唱えた。
しかし、マリア様はなかなか現れない。
じっと置いているだけの人差し指が、疲れてきたときだった。
ズズズ……と10円玉が動いたのだ。
【わたくしはマリア】
――来た、マリア様だ。
杏奈は、かくごを決めて、大きく深呼吸をした。
「マリア様、使い人の山根光子さんは、今どこにいるんですか?」
杏奈はそうきいたが、10円玉はぴくりとも動かない。
答えるつもりがないような気がしたので、杏奈は質問を変えた。
「マリア様、あなたは一体何者なんですか? みんなに予言のメールを送ったりして……あなたは神様じゃないんですか?」
ゆっくりと、そう問いかける。
すると、しばしの沈黙の後、ズズズ……と10円玉が動いた。
【いいでしょう。みせてあげるわぁ。わたしがどおやってうまれてきたのかぁ】
急に口調が変わったかと思ったら、10円玉がぐるぐると不可思議な動きをしだした。
それを目で追っていると、杏奈の頭が次第にクラクラとしてきた。
今にも、首がガクリと落ちてしまいそうな感覚に襲われる。
次の瞬間、まるで見えない手で、ひっぱられたように、杏奈の意識は闇へと落ちていった……。

