「~勇吾! あの、その……助けてくれてありがとう」
勇気をふりしぼり、久々に下の名前で呼んだ。
すると、勇吾が足を止めた。
「杏奈……どこでもいいから、女子のグループに入っておけよ。また目を付けられるぞ……」
杏奈に背を向けたまま、小さな声で言うと、そのまま足早に去って行った。
その背中を見送る杏奈は、うれしくて泣いてしまいそうだった。
勇吾が……勇吾が杏奈って呼んでくれた!
それに女子のグループに入っておけよ、って。ずっとひとりだった私を心配してくれていたんだ。
まるで昔の勇吾みたい……。
杏奈はそっと目を閉じて、勇吾を変えてしまったあの悲しい出来事を思い出していた――。
勇気をふりしぼり、久々に下の名前で呼んだ。
すると、勇吾が足を止めた。
「杏奈……どこでもいいから、女子のグループに入っておけよ。また目を付けられるぞ……」
杏奈に背を向けたまま、小さな声で言うと、そのまま足早に去って行った。
その背中を見送る杏奈は、うれしくて泣いてしまいそうだった。
勇吾が……勇吾が杏奈って呼んでくれた!
それに女子のグループに入っておけよ、って。ずっとひとりだった私を心配してくれていたんだ。
まるで昔の勇吾みたい……。
杏奈はそっと目を閉じて、勇吾を変えてしまったあの悲しい出来事を思い出していた――。

