復讐メッセージを送信しました。 〜ナナツノノロイ2〜

杏奈は、この場から逃げようとしたが、詩織がうでをつかんで、離してくれない。

「一花ちゃん、こいつやっちゃおーよ」

詩織がにやにやと提案する。

一花が、震える杏奈の胸ぐらをつかんできた。ひっ、と杏奈は携帯電話を落とし、息をのむ。

「――なんとか言えよ」

一花から強い力で、引っ張られた時だった。

「おい――やめとけ!」

背後から低い声がしたので、詩織がおどろいてふりむく。

――そこにはポケットに手をつっこんだ勇吾が立っていた。

一花と勇吾が、じっと見つめあう。なにも言わずに、ただ時間が流れていく。

すると、一花が、杏奈の胸ぐらから、パッと手を離した。

「――行こう」

一花は、背を向けて歩き出す。

「えっ、あっ、待ってよ。一花ちゃん」

詩織が慌てて、その後を追いかけていた。

――杏奈の心臓がドクンドクンと痛いほど鳴っている。

一花と詩織が怖かったから? いや違う。久しぶりに間近で見た勇吾に、緊張しているからだ。1学期よりも身長が伸びており、さらにかっこよくなっている。

勇吾は、なにごともなかったように、そのまま杏奈の横を通り過ぎようとした。
目には見えない氷の壁を感じたが、杏奈は決心した。

――話しかけなくちゃ。今しかない。