杏奈は、身の潔白を証明するため、急いで感想欄に書きこんだ。

【作者のANANです。私はりりむさんの書いた作品を読んだことがありません。りりむさんの勘違いではないでしょうか?】

すると、すぐにりりむからコメントがあった。

【りりむです。やっと返事があったと思ったら、勘違いではないでしょうか?なんて、あなたはふざけているんですか?
私は秀才くんの秘密!?を書くのに1年以上かかったんですよ。
ノートに何冊もストーリーを細かく書いて、何度も何度も、血のにじむような思いで、書きあげたというのに。こんな簡単に盗作されてしまった私の気持ちがわかりますか?
あなたの作品を読んでから、私は涙が止まらず、食事がのどを通りません。盗作をしたあなたは最低です。
念のため、私の作品のURLをはっておきます。読者の皆さまに、真実を判断していただきたいです】

杏奈を心の底から非難する文章の下にURLがはられていた。
クリックして、作品へと飛んでみる。

【秀才くんの秘密!?
あたしは、愛美、高校1年生の16歳♩隣の席の秀才でイケメンの夏くんにずっと片思いしてます。
夏くんに告白しようとしていたら、なんと彼の秘密の顔を偶然見てしまったの! あたし、一体どーなっちゃうの!?】