【初めまして。キラキラランドというケータイ小説サイトで、小説を書いているりりむと申します。とつぜんですが、ANANさんの書かれた優等生くんの裏の顔!?を拝見させていただきました。
この作品は、私が書いた秀才くんの秘密!?と内容が非常に似ていて、おどろいています。
秀才くんの秘密!?は私が1年前に、キラキラランドで書きあげた作品です。
ハッキリといいますが、これは盗作だと思います。とても不愉快です。今すぐにこの作品を非公開にしてください】

それを読んだ杏奈は、しばらく動けなかった。

停止した思考を、ひとつずつ整理していく。

キラキラランドとは、ラブチェリーと同じくらい大きなケータイ小説のサイトだ。

りりむという人は、自分の作品の盗作だと主張しているが、杏奈は、秀才くんの秘密!?という小説を読んだことすらなく、タイトルも初めて知ったほどだ。
だから盗作なんてありえない。

他のコメントを見ると、ちらほらと野次馬がわいてきていた。

【えっ、この小説って盗作なんですか?】
【なんか、ショックだな~。応援してたのに……】

「違う!」と杏奈は携帯電話の画面に向かって叫ぶが、当然、コメントをした人たちに届くわけがない。