「あの……」
伸二郎が、遠慮がちにしゃべりだす。
「それで結局、マリア様にもう1回願いを叶えてもらうという話はどうなったのかと思って……」
はあ? と杏奈は怒ってしまいそうだった。
今はそんなことより、光子がどうなったかという方が大事なのに。
「大国、今はそれどころじゃないだろう」
勇吾が冷ややかに非難すると、伸二郎はうつむいてしまった。
一花はうでを組み、一言も発さない。
ねえ、と詩織が、なにか思いついたような顔をした。
「マリア様なら、山根っちの居場所がわかるんじゃないの?」
詩織の言葉に、杏奈は一筋の光を見出した。
確かに、あのようなことになる直前、光子は夢の中でマリア様に会っていたのだから、なにか知っているかもしれない。
光子が、錯乱状態になるほどひどいことをマリア様が言ったということが、若干気がかりだったが、他に方法が思いつかなかった。
「実は、私マリア様の紙を持っているの。山根さんが、捨ててしまったのを拾っていて」
杏奈はポケットに入れっぱなしにしていた、マリア様の紙を取りだした。
伸二郎が、遠慮がちにしゃべりだす。
「それで結局、マリア様にもう1回願いを叶えてもらうという話はどうなったのかと思って……」
はあ? と杏奈は怒ってしまいそうだった。
今はそんなことより、光子がどうなったかという方が大事なのに。
「大国、今はそれどころじゃないだろう」
勇吾が冷ややかに非難すると、伸二郎はうつむいてしまった。
一花はうでを組み、一言も発さない。
ねえ、と詩織が、なにか思いついたような顔をした。
「マリア様なら、山根っちの居場所がわかるんじゃないの?」
詩織の言葉に、杏奈は一筋の光を見出した。
確かに、あのようなことになる直前、光子は夢の中でマリア様に会っていたのだから、なにか知っているかもしれない。
光子が、錯乱状態になるほどひどいことをマリア様が言ったということが、若干気がかりだったが、他に方法が思いつかなかった。
「実は、私マリア様の紙を持っているの。山根さんが、捨ててしまったのを拾っていて」
杏奈はポケットに入れっぱなしにしていた、マリア様の紙を取りだした。

