あとから来た、蓮希たちも、「山根がどうとか言ってたけど、なにもないじゃんか」と口ぐちに言いだした。
「~本当なの! 本当に山根さんは首が曲がっちゃって、血まみれで……」
杏奈はパニックになりながらも、そう繰り返した。
それならば、と思い、光子が指を噛みちぎった女子トイレへと行く。
しかしそこにも、あったはずの血のあとは、キレイさっぱり無くなっていた。
「どうして……」
杏奈は呆然とする。
「図書室で寝ちゃって、夢でも見てたんじゃないの?」
詩織の一言で、そう片づけられてしまった。
「まったく、人騒がせねぇ」と詩織が大袈裟にため息をつく。
「あー走って損した」と蓮希たちは、ぞろぞろと帰ってしまった。
勇吾だけが残ってくれ、立ちつくしている杏奈に、「大丈夫か?」とそっと声をかけてくれた。
杏奈は小さくうなずいたが、あれが夢なのか現実なのかわからなくなり、口元をおさえ、込みあげてくる吐き気と必死に戦っていた。
昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴り響く。
5時間目の授業が始まっても、光子の姿はなかった
それどころか、ホームルームの時間になっても、光子は戻ってこなかった。
光子は早退したのだろう、と思っているらしく担任の白石もクラスメイトも、気にとめていなかった。
肩を抱いて、震える杏奈ひとりをのぞいて……。
「~本当なの! 本当に山根さんは首が曲がっちゃって、血まみれで……」
杏奈はパニックになりながらも、そう繰り返した。
それならば、と思い、光子が指を噛みちぎった女子トイレへと行く。
しかしそこにも、あったはずの血のあとは、キレイさっぱり無くなっていた。
「どうして……」
杏奈は呆然とする。
「図書室で寝ちゃって、夢でも見てたんじゃないの?」
詩織の一言で、そう片づけられてしまった。
「まったく、人騒がせねぇ」と詩織が大袈裟にため息をつく。
「あー走って損した」と蓮希たちは、ぞろぞろと帰ってしまった。
勇吾だけが残ってくれ、立ちつくしている杏奈に、「大丈夫か?」とそっと声をかけてくれた。
杏奈は小さくうなずいたが、あれが夢なのか現実なのかわからなくなり、口元をおさえ、込みあげてくる吐き気と必死に戦っていた。
昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴り響く。
5時間目の授業が始まっても、光子の姿はなかった
それどころか、ホームルームの時間になっても、光子は戻ってこなかった。
光子は早退したのだろう、と思っているらしく担任の白石もクラスメイトも、気にとめていなかった。
肩を抱いて、震える杏奈ひとりをのぞいて……。

