「う~う~太りたくないよぉ。元の姿に戻りたくないよぉ」
「山根さん、ちょっと1回落ち着こうよ」
杏奈はマリア様の紙をポケットに入れると、光子の背中をなでて、落ち着かせようとした。
すると、光子が髪の毛をかきむしっていた手をピタリと止めた。バラバラと指の先から、髪の毛の束が廊下に落ちる。
「あ、そうだ。すっごくいいこと思いついた」
杏奈は、ぎょっとした。
いつのまにか、光子の両目が、血に染まったように赤くなっていたからだ。
「食べても太らないように、自分を食べればいいんだ!」
光子は真っ赤な目を、見開きながら笑う。
なにを言ってるの――杏奈がかたまっていると、光子が、あぐぁ、と大きな口をあけた。
光子は自分の親指を、なんのちゅうちょもなく噛みちぎった。
バキベキボキ……。
くっちゃぐっちゃ……。
骨と肉を食べていく、おぞましい音に、杏奈は耳をふさぐことしかできない。
「アアア、オイシイ。これならいくら食べても太らないから、私って天才だわあ」
光子は、さらに人差し指、中指と食べ進めていく。制服は血まみれだ。
「山根さん、ちょっと1回落ち着こうよ」
杏奈はマリア様の紙をポケットに入れると、光子の背中をなでて、落ち着かせようとした。
すると、光子が髪の毛をかきむしっていた手をピタリと止めた。バラバラと指の先から、髪の毛の束が廊下に落ちる。
「あ、そうだ。すっごくいいこと思いついた」
杏奈は、ぎょっとした。
いつのまにか、光子の両目が、血に染まったように赤くなっていたからだ。
「食べても太らないように、自分を食べればいいんだ!」
光子は真っ赤な目を、見開きながら笑う。
なにを言ってるの――杏奈がかたまっていると、光子が、あぐぁ、と大きな口をあけた。
光子は自分の親指を、なんのちゅうちょもなく噛みちぎった。
バキベキボキ……。
くっちゃぐっちゃ……。
骨と肉を食べていく、おぞましい音に、杏奈は耳をふさぐことしかできない。
「アアア、オイシイ。これならいくら食べても太らないから、私って天才だわあ」
光子は、さらに人差し指、中指と食べ進めていく。制服は血まみれだ。

