そっか……。
もう1度願いを叶えてもらう。そんなこと、杏奈は思いつきもしなかった。
そうすれば、次は私の小説を書籍化してください、とマリア様にたのめばいいのだ。
杏奈があれこれ妄想をふくらませていると、一花と勇吾が教室に入ってきた。
「あっ、一花ちゃんたち、ちょっと、ちょっと~」
と詩織が呼びよせる。
今日もふたりで、来たんだ、と杏奈はちょっぴりやきもちを焼いた。
しかし、一花が元気がなさそうだったので、勇吾が休まないように迎えに行ったのだろう、と思い直した。
「なんなの?」
一花は、濡れた長い前髪をかきあげる。
「今、みんなで話してたんだよ、マリア様にもう1度お願いをしようって!」
蓮希が元気よく言うと、一花が、はっとした顔をした。
「そんなことできるの?」
「だから、みんなで今から山根っちにたのもうって話してるの」
わいわい、と盛りあがっていると、「おい」と勇吾が割って入ってきた。
「1回願いを叶えてもらったんだから、もうそれで充分だろ?」
その言葉に、杏奈たちはシンとなる。
勇吾の言うことはもっともだ。しかし1回願いが叶ったために、もう1回だけ……という欲望がどうしても、抑えられない。
もう1度願いを叶えてもらう。そんなこと、杏奈は思いつきもしなかった。
そうすれば、次は私の小説を書籍化してください、とマリア様にたのめばいいのだ。
杏奈があれこれ妄想をふくらませていると、一花と勇吾が教室に入ってきた。
「あっ、一花ちゃんたち、ちょっと、ちょっと~」
と詩織が呼びよせる。
今日もふたりで、来たんだ、と杏奈はちょっぴりやきもちを焼いた。
しかし、一花が元気がなさそうだったので、勇吾が休まないように迎えに行ったのだろう、と思い直した。
「なんなの?」
一花は、濡れた長い前髪をかきあげる。
「今、みんなで話してたんだよ、マリア様にもう1度お願いをしようって!」
蓮希が元気よく言うと、一花が、はっとした顔をした。
「そんなことできるの?」
「だから、みんなで今から山根っちにたのもうって話してるの」
わいわい、と盛りあがっていると、「おい」と勇吾が割って入ってきた。
「1回願いを叶えてもらったんだから、もうそれで充分だろ?」
その言葉に、杏奈たちはシンとなる。
勇吾の言うことはもっともだ。しかし1回願いが叶ったために、もう1回だけ……という欲望がどうしても、抑えられない。

