「おい、蓮希、ちゃんと山根さんの言うことをきけよ」
見かねた勇吾が静止するのもきかず、蓮希はさっさとイスに座り、机をバシバシとたたく。その姿は駄々っ子のようだった。
いつもは余裕たっぷりの光子も、さすがに呆れていた。
「とにかく、マリア様を呼びだすための十戒だけは言わせてちょうだい!」
光子は、スラスラと十戒を口にしていくが、蓮希はほとんどきいておらず、机をたたいていた。
「いいこと、私が許可するまで、この紙に指一本触れないでちょうだい!」
光子が、躾の悪い犬に命令するように言う。
机に紙が広げられると、「うお~、なんかすげ~」と蓮気が顔を近づけて、珍しそうに見ている。
紙の上で、べらべらと話すのでつばが飛んでいた。
「口を閉じなさい!」と光子がさらに大きな声で言ったので、蓮希はすぐさま姿勢を正していた。
「……私のあとに続いて言いなさい。マリア様、マリア様……」
「マリア様っ、マリア様っ、どーかおいでくださいませっ」
早く願いを言いたい蓮希が、早口で唱えたので、詩織がふきだした。
光子は、神聖な儀式のような流れを汚されたことにムッとしている。
こんな適当な唱え方で、マリア様は降臨するのだろうか、と見ている杏奈のほうがハラハラしてしまった。
見かねた勇吾が静止するのもきかず、蓮希はさっさとイスに座り、机をバシバシとたたく。その姿は駄々っ子のようだった。
いつもは余裕たっぷりの光子も、さすがに呆れていた。
「とにかく、マリア様を呼びだすための十戒だけは言わせてちょうだい!」
光子は、スラスラと十戒を口にしていくが、蓮希はほとんどきいておらず、机をたたいていた。
「いいこと、私が許可するまで、この紙に指一本触れないでちょうだい!」
光子が、躾の悪い犬に命令するように言う。
机に紙が広げられると、「うお~、なんかすげ~」と蓮気が顔を近づけて、珍しそうに見ている。
紙の上で、べらべらと話すのでつばが飛んでいた。
「口を閉じなさい!」と光子がさらに大きな声で言ったので、蓮希はすぐさま姿勢を正していた。
「……私のあとに続いて言いなさい。マリア様、マリア様……」
「マリア様っ、マリア様っ、どーかおいでくださいませっ」
早く願いを言いたい蓮希が、早口で唱えたので、詩織がふきだした。
光子は、神聖な儀式のような流れを汚されたことにムッとしている。
こんな適当な唱え方で、マリア様は降臨するのだろうか、と見ている杏奈のほうがハラハラしてしまった。

