復讐メッセージを送信しました。 〜ナナツノノロイ2〜

「おい、蓮希、ちゃんと山根さんの言うことをきけよ」

見かねた勇吾が静止するのもきかず、蓮希はさっさとイスに座り、机をバシバシとたたく。その姿は駄々っ子のようだった。

いつもは余裕たっぷりの光子も、さすがに呆れていた。

「とにかく、マリア様を呼びだすための十戒だけは言わせてちょうだい!」

光子は、スラスラと十戒を口にしていくが、蓮希はほとんどきいておらず、机をたたいていた。

「いいこと、私が許可するまで、この紙に指一本触れないでちょうだい!」

光子が、躾の悪い犬に命令するように言う。

机に紙が広げられると、「うお~、なんかすげ~」と蓮気が顔を近づけて、珍しそうに見ている。

紙の上で、べらべらと話すのでつばが飛んでいた。

「口を閉じなさい!」と光子がさらに大きな声で言ったので、蓮希はすぐさま姿勢を正していた。

「……私のあとに続いて言いなさい。マリア様、マリア様……」

「マリア様っ、マリア様っ、どーかおいでくださいませっ」

早く願いを言いたい蓮希が、早口で唱えたので、詩織がふきだした。

光子は、神聖な儀式のような流れを汚されたことにムッとしている。
こんな適当な唱え方で、マリア様は降臨するのだろうか、と見ている杏奈のほうがハラハラしてしまった。