復讐メッセージを送信しました。 〜ナナツノノロイ2〜

「それでは、今からマリア沢を呼びだすわ……」

光子の言葉のあとに続き、一花と詩織が、「マリア様、マリア様」と唱える。

「あっ、10円玉が動いてるよ……」

詩織が、おびえたような声をあげた。
一花は、ズズズ……と紙の上を動く10円玉を、じっと見ている。

「【わたくしはマリア。ねがいごとをいいなさい】だって! すっごーい!」

10円玉が示した言葉を読みあげた詩織が、興奮したように騒ぐ。

「ほら、それより、ちゃんと名前を名乗りなさい」


「はいはい。中沢詩織でーす」

「水谷一花……」

興奮している詩織とは対照的に、一花はどこか思いつめたような表情をしていた。

すっと、勇吾が一花の横に立つ。

「一花、一度死んだ人は、よみがえらすことはできないそうだ……」

勇吾が小さな声で言ったのが、杏奈にもきこえた。
キャーキャーと騒いでいる詩織は、気付いていない。

一花は、まばたきをくりかえすだけだった。
しかし、一瞬、一花の目に深い悲しみの色が浮かんだ。

「そう……」とだけ、一花は答えた。