アズミの両親が乗り込む?
何考えてんの・・・。
ここ、私の家なんですけど。
「・・・ん」
あ、起きちゃった。
「ごめん、起こして」
「いや・・・。
柚美、誰かと電話してた?」
「・・・実はね」
私は勝手に電話に出てしまったことや、じっちゃんさんから言われたことを伝えた。
起きたばかりでこんな話も悪いかもしれないけど・・・。
「・・・ごめん、迷惑かけて。
出なくて良いから」
「わかった・・・。
でも、お父さんとかお母さんに言った方が良いんじゃない?」
「・・・良いよ言わなくて」
「大丈夫?」
「柚美は気にしないで良いから・・・。
放っておけば帰る人たちなのはわかっているから」
「ねぇ・・・聞いちゃいけないことだとは思うんだけど」
「何?」
「・・・・お家、複雑なの?」
「・・・」
「どうしてご両親は乗り込んでくるの?」
「・・・」
アズミはそのまま俯いてしまった。