ラーメン屋を出た私たちは、私の家に向かった。
桜田は私より仕事が早く終わったらしく、私を待つ間に家へ荷物を取りに帰っていたらしい。
器用な人である。
「・・・ふぅん」
「小さいでしょ?」
「でかすぎるより良いと思うけど?」
「そうかな・・・」
私は家の扉を開けた。
「ただいまぁー」
「「お帰りぃユズお姉ちゃん!」」
すぐさまかけてきたのは、イチゴとリンゴ。
相変わらず揃っていて、凄い。
「「・・・ユズお姉ちゃん、誰?」」
そういえばこの2人、人見知り激しいんだ。
我が家で人見知りじゃないのは、お兄ちゃんとお父さんだけ。
フユが1番酷い。
滅多に話さないし笑わない。
「あ、わかった!」
「お姉ちゃんの彼氏でしょ!」
はぁ!?
「違うよイチゴリンゴ。この人はねぇ・・・」
私が訂正しようとした時だ。


