「・・・じっちゃん、何て言ったんだ?」
「そんなの俺は知らない。
お前たちが1番知るべき人間だろうってな」
「それで良いよ・・・。
ありがとね」
「困った親だなお前んちも」
「しょうがないんじゃない?
公務員なんて堅い職業なんだから」
「お前は兄貴や姉貴みたいになるなよ」
「わかっているよ。
俺はあいつらみたいに道は外さない」
「で?今日は帰るのか?」
「今日から暫く帰らない。
宮田の家に行くことになったんだ」
「お前らとうとう付き合いだしたのか!」
「ちげぇよ。
そんな甘ったるい関係じゃない」
甘ったるい関係・・・?
っていうか、桜田の家って、少し複雑なのかな・・・?
私はこの先を聞いてはいけない気がして、扉を開けた。
「ユズちゃん、ナイスタイミング!
ラーメン出来たぞぉ」
「わぁ美味しそう!
いただきます」
じっちゃんさんのラーメンは相変わらず美味しい。
私はラーメンを一気に食べた。
少ししょっぱく感じたのは・・・
気のせいなのかな・・・?


