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「・・・どうした?」
「ふぇ!?」
「どうしたと聞いているんだ」
ボーっと考えていたから、桜田の質問が聞こえなくて、思わず変な声を出してしまった。
恥ずかしい・・・。
「ごめんなさい・・・。
何でもないです・・・・」
「何でもないわけないだろ。
俺に話してみろ」
今私たちがいるのは放送室。
現在校内には、リクエストボックスに寄せられた曲が流れている。
「・・・実はね」
私は桜田に先輩に告白されたことを伝えた。
「別に良いんじゃねぇの?
何をそんなに迷うんだ?」
「私、女優でしょう?
一般人と付き合うなって言われているの・・・」
「誰に?」
「おじいちゃんや由芽さん、マネージャーに」
「誰と付き合うかは宮田の自由だろ。
宮田が好きなら好きだと言えば良い。
宮田が芸能人としか恋をしないと言うのならそれを通せばいい。
誰が言ってたとか関係ねぇんだよ。
宮田の人生なんだからな」
桜田・・・。


