お昼の放送です。








☆☆☆




「・・・どうした?」

「ふぇ!?」

「どうしたと聞いているんだ」



ボーっと考えていたから、桜田の質問が聞こえなくて、思わず変な声を出してしまった。

恥ずかしい・・・。



「ごめんなさい・・・。
何でもないです・・・・」

「何でもないわけないだろ。
俺に話してみろ」


今私たちがいるのは放送室。

現在校内には、リクエストボックスに寄せられた曲が流れている。



「・・・実はね」



私は桜田に先輩に告白されたことを伝えた。




「別に良いんじゃねぇの?
何をそんなに迷うんだ?」

「私、女優でしょう?
一般人と付き合うなって言われているの・・・」

「誰に?」

「おじいちゃんや由芽さん、マネージャーに」

「誰と付き合うかは宮田の自由だろ。
宮田が好きなら好きだと言えば良い。
宮田が芸能人としか恋をしないと言うのならそれを通せばいい。

誰が言ってたとか関係ねぇんだよ。
宮田の人生なんだからな」




桜田・・・。