「そういうことで、今日のお昼よろしくね。
桜田くんは戻って良いよ」



先輩に言われ、桜田は戻って行った。

私も「では」と戻ろうとすると。




「宮田さん、時間あるかな？」

「・・・はい」



私は教室を離れ、階段を降り、校門前に連れてこられた。

結構校門から私と先輩の教室離れているのに・・・。

まぁ先輩の頼みだし、断れないか。




「宮田さんは、どうして桜田くんと一緒の放送委員になったの？」

「・・・大した理由はないんですけど」

「構わないよ、話して」



私は放送委員になったいきさつを話した。



「それでか・・・。
つまり宮田さんは桜田くんとはなんの関係もないんだね」

「ありませんよ？
教室でも話しませんし」



私の秘密を知る唯一の人ではあるけどね。



「なら良かった。
僕ね、桜田くんが、宮田さんの彼氏かと思っていたんだよ」

「彼氏・・・ですか。
そんなわけないじゃないですか先輩」

「じゃあ、僕と付き合ってくれる？」





・・・は？