「勉強は?」
「私1人でやるから」
「じゃ、頑張れよ。
イチゴ、リンゴ。兄ちゃんと遊ぶか?」
「「やったー!
ハルお兄ちゃん、大好きー!」」
今までの会話でわかると思うけど。
実は私の家は、結構兄妹が多い。
1番上が、大学生のハル。
その2番目が、高校生で長女の私。
3番目は、現在学費免除の特待生を狙う中学3年生で次男のフユ。
1番下で現在小学校4年生の双子の姉妹。
姉で次女イチゴと、妹で三女リンゴ。
それに両親だから、私の家は、7人家族。
今時多いでしょ?
両親のお給料だけで生活していくのは今の時代大変で。
だから長女の私が女優として働いて、家族を支えているの。
偉いんだよ、こう見えて。
お兄ちゃんのハルは少しだけ体が弱いから、バイトはしているけどあんまりアテにならない。
だからお兄ちゃんは家計を支えるって言うよりかは、家にいて食事を作ったり、こうして妹たちと遊んでいる。
私は滅多に風邪なんて引かないから、家事というよりかは仕事。
田宮ユズは結構な有名女優だから、収入もある。
おじいちゃんはそんな私たちを心配して、大きなおじいちゃんの家で一緒に過ごそうと言うけど。
私たちはおじいちゃんに本当にピンチな時以外助けを求めないという暗黙のルールがあるから。
7人で暮らすには狭めの家で、仲良く暮らしています。