「宮田・・・?」

「では!奢ってくださり、ありがとうございましたっ!!」

「お、おい!宮田!!」



桜田の止める声を聞かずに、私は家の方向に向かって猛ダッシュ!




☆☆☆





「・・・あ~疲れたぁ」

「そら猛ダッシュすれば疲れるわな」

「お兄ちゃん、お水ちょうだい~」

「しょうがねぇなぁ。待ってろ」



私の1個上の兄に、お水を持ってきてもらい、一気飲み。

あ~・・・生き返るぅ!



「お兄ちゃん、勉強教えて?」

「しょうがねぇなぁ」

「ありが・・・グフッ!」



いきなり肩に、石が落ちてきた。


「「ユズお姉ちゃん!遊ぼう!!」」


私の双子の妹たちだ・・・。


「肩に乗るな、と何度言ったらわかる?」

「「だってフユお兄ちゃん遊んでくれない」」

「フユは受験生だよ?
学費免除の特待生を狙っているの。
邪魔しちゃ駄目。

お兄ちゃん、イチゴとリンゴと遊んでいてくれない?」