私はスマホのメモ機能に、ラーメン林家の住所や美味しいことを書いた。



「何に使うんだ宮田」

「今度の放送の時言おうと思って」

「宣伝ってこと?」

「うん。宣伝は任せて?
私よく宣伝テレビでしているから」

「宣伝!?
ユズちゃん、ありがとうなぁ!!」

「こちらこそありがとうございました。
凄く美味しかったです。
また来ますね?」



ラーメンを食べ終わり、私たちはお会計をしてお店を出た。


しかしここのラーメン屋さん、お値段もお手ごろ。

2人で特製ラーメン食べても、合計は500円。

ワンコインであんなに美味しいラーメンが食べられるなんて、嬉しい以外何もない!



「でも、あんな安くて儲かるの?」

「じっちゃんはあんまり儲けとか考えねぇから。
もし生活が危うくなったら俺がラーメン食べに行くし」

「そうなんだ・・・って、え!?」


つまり今日行った理由って!



「おじさんの生活が危なくなったってこと!?」

「・・・ま、それもあるな」

「そんな簡単に言って・・・!」

「落ち着け。
今に始まったことじゃねぇ。
じっちゃんも慣れたことだ」

「そんな簡単に言っちゃ駄目!
生活が危ういって、凄く大変なことなんだよ!?」

「んなのわかっているわ」