正直、ラーメンって聞いて嫌だなと思った。
でも、こんな面白そうで元気なおじさんに会えるなんてね。
なんか、来て良かったわ。
「へい!お待ち!!」
「うわあ・・・」
目の前に置かれたのは、ラーメン。
美味しそう!
でも・・・私猫舌。
湯気が思い切り出ているラーメンは、熱そうだ。
「熱いから、ゆっくり食べな」
「うん・・・ありがとう」
桜田はすでに食べ始めている。
猫舌じゃないの、羨ましいな・・・。
「その間にユズちゃん、良かったらサインくれるか?」
「はい、良いですよ」
渡されたサイン色紙を受け取り、サインを書く。
サインの下に小さな柚の絵を書き、渡そうと思ったが、止まる。
「ラーメン食べ終わったら感想も書きたいんで、もう少しだけ持っていても良いですか?」
「おぉ、構わんぞぉ」
少し、冷めたかな・・・?
レンゲをスープの中にいれ、すくいだし、一口飲む。
ところで、これは何ラーメンだろう?


