「じっちゃーん」
「おぅアズミ。らっしゃーい」
「いつもの2つね」
「2つ?」
「今日、仕事仲間連れてきたから」
「仕事仲間?」
「来い」と言われ、ラーメン屋に入る。
中にはお客さんがいなくて、桜田も眼鏡を取って、あの赤い瞳を見せていたので、私も変装をといた。
「・・・田宮ユズ、じゃねぇかぁ!」
元気そうな桜田の親戚のおじさんは、私を見て驚いていた。
そんなに私って有名人?
「こんにちは」
「アズミぃ、お前、良い仕事仲間を連れてきたなぁ!」
「じっちゃん好きだろ?
宮田、じっちゃん、宮田のファンなんだ。
俺が芸能人って知って、毎日のように田宮を連れてこいってうるさくてさ」
「・・・宮田?」
そうなんだ!
嬉しいな!!
「初めまして。
田宮ユズです。
本名は、宮田柚美といいます。
桜田くんとは、同じ学校で」
「そうなのかぁ!
いやはや、いつもアズミがお世話になってますわ。
今日は俺の特製ラーメン、食べて行きな!
いつもより腕ふるうからな!!」
「ありがとうございます」


