「んで、柚美は俺の彼女だけど?」



そんなことを赤面もせずに言って・・・。

恥ずかしいわっ。



「柚美、アズミくんは白状したわ。
さぁ、柚美も白状しなさい?」

「・・・私は、田宮ユズです。
祖父は俳優の、田宮源三郎ですけど」

「あの大物俳優の孫!?
柚美が!?」

「そうだよ」



ってか田宮ユズが田宮源三郎の孫って結構有名なんだけど?



「っていうか柚美が『スマイルちゃん』なんてね」

「驚きだわな」



泣き止んだ鳴海と一緒に、由布子は驚く。

まぁ私は冷たい女だからね。



「あれは演技だよ。
笑わないの、苦労したわな」

「・・・あたしたち、柚美に騙されていたの?」

「そういうことになるね、鳴海くん」



私は意地悪くニヤリと笑う。



「柚美に騙されるとは!
マジで最悪なんですけどー!」



そんなにかよ。

ってかひどいな・・・幼馴染なのに。



まぁ良いか。