2人は倒れているけど、多分気絶している。
出血もしていないし。
人影は私に近づき、思い切り私の頭を叩いた。
スパーンッと良い音がする。
って、痛ぁ・・・!
「馬鹿じゃねぇの?気を付けて殴れよ!」
「ごめんなさい・・・。って、アズミ!?」
眼鏡を外し、髪を整えたアズミがいた。
あの傷も見える・・・。
「大丈夫?」
「ん・・・まあな」
「ありがとう・・・」
アズミはベストを脱ぐと、私にかぶせた。
「ぅわっ!何?」
「・・・下着」
「え?」
「見えてた」
「!?!?見たの?」
「見たくなくても見えるわ!」
「ひ・・・ひどぉい!
最低っ!!」
「こいつらの方が最低だろ!!」
まぁ・・・確かにそうだけど。


