☆鳴海side☆
・・・驚いた。
まさかあの地味な桜田が、話すなんて。
しかもあの眼・・・。
赤かった・・・。
まるで、
『AZUMI』みたいに・・・。
あたしは先生から預かっている生徒名簿を取り出した。
桜田・・・どこ?
【12番 桜田安海】
さくらだ・・・あずみ・・・・!?
「由布子!」
「どうしたの?」
「桜田の下の名前・・・安海だぁ!!」
「アズミ・・・えっ!?」
あたしの叫びを聞いたクラスメイト達が集まってきて、名簿を覗く。
「本当だ・・・アズミだ」
「桜田が・・・『AZUMI』!?」
驚くのも・・・無理はないと思う。
マジですかいな・・・。


