☆安海side☆




なんだか廊下が騒がしい。

「最低」なんて声も聞こえる。



まぁ・・・俺には関係ないけど。

俺はひたすらペンを動かし、作詞をする。



でも・・・

全く浮かばない。

これじゃあ新曲出せねぇじゃん。




「柚美、大丈夫かな・・・?」

「多分大丈夫だよ。
先生も来てくれるはずだし。
すぐに先輩も奥本も帰るはずだよ」



廊下から戻ってきたのは、

香坂鳴海と笠野由布子。

柚美と仲が良い。




ってか、先輩と奥本?

先輩って、多分及川先輩だ。

あの2人、知り合いなのか?



「でも驚いたよね。
まさか先輩も奥本もあんな最低なことしていたのには」

「ね。
女の人を妊娠させて見放して、相手の彼女を取ったりとか。
良い人だと思っていたんだけど、マジで最低だよね。
女の敵だよぉ!」



・・・マジかよ・・・・・。