「しかし田宮ユズとはね」
「今俺が出ているドラマに出ててさ。
似ているなぁって思ってマネージャーに調べてもらったら、宮田柚美だった」
「それで勝也はユズって呼んだのか」
「ん、まあね」
「宮田さん。
残念だったね?
田宮ユズは、もう終わりだ・・・」
先輩と奥本は同時に頷くと、私のワイシャツのボタンを更に外し始めた。
シャツを着ていたから、まだ安心って、
そんなわけあるかぁ――――!!
「離して!
田宮ユズはまだ終わりじゃないわ!!」
「果たしてそれはどうかなぁ?」
「終わるんだよ、田宮ユズはね・・・?」
い・・・
いやああああっ・・・!!
「終わりじゃないけど?」
・・・え?
誰・・・?
逆光で見えないけど、誰かが入り口に立っている。
誰?