「宮田さん、僕と付き合おう?」
「宮田は俺が好きなんだよな?」
私の中で、何かが、プチンッと切れた。
「ふざけないでっ!!」
思い切り2人の私を引く手を叩く。
「「痛ぇ・・・!」」
「最悪!
先輩も奥本も、そんな奴とは思っていなかったわよ!
そんな女の人をもてあそぶ人となんて、付き合えないし!!
結婚なんてするもんですかっ!!!」
「・・・は?」
「何言ってんのコイツ」
先輩と奥本の目が変わる。
こ・・・怖い・・・・・。
周りの子たちも怖くなったのか、それぞれの教室へ戻って行き、私たちだけになる。
見捨てないでと思うけど、それは無理だな・・・。
「おい勝也。ヤっちまうか?」
「珍しく意見があったな、兄ちゃん」
ヤる・・・?
まずくないか・・・この展開。
「良い先輩のフリも疲れるしな」
「確かに。
何か王子様だよな・・・」
何・・・この兄弟・・・・・。