近未来少年少女




ナカジもフリーチルドレンの一人だった


『い、いいのか…?』


ナカジの後ろで先生が尋常じゃない程、落ち込んでいた

『いいんだよ。それにユウキ君が僕に言ったんじゃないか』


『………?』


『正しく生きなくていい。理由がなくても一緒に居れる仲間を作れってね』


ナカジもまた、あの世界のおかげで何か大切な物に気付いた一人


きっとフリーチルドレンだった子供達は誰にも夢の国の事を話さないだろう


その理由はみんな一緒だと思う

言っても信じてもらえないとか、言ったら馬鹿にされるとか

そんなんじゃない


言ったら夢から覚めてしまいそうで……それぐらい大切な出来事


俺はポケットから一枚の紙を取り出した

正方形に折られた白い紙は、一度開けられた後が付いていた


“生きてれば悩んだり立ち止まったりする時もある、そんな時はこれを見ろよ”

みのるがそう言っていたのに……実はもう見てしまった

いや、正確には見えてしまった


おふくろが制服を洗濯する時、ポケットの白い紙に気付いて…

『なんか入ってたけど?捨てていいの?』とゴミ箱に入れる直前に慌てて奪い取った

その時に…見えてしまった

ただの紙だからポケットに入れておくのは危険だと思ったけど…

今も俺のポケットに入っている


これは俺の勇気の源だから………

でも見た瞬間、おもわず笑ってしまった

一つだけ欠けていたパズルのピースが全て揃った気分だった


『なに一人でニヤニヤしてんのー?』

カオリが俺の席に近付いてきた


『え…俺笑ってた?』


『うん…不気味ー』


やばいな……気を付けよう
でも手紙の内容を思い出すと自然に笑顔になっちゃうんだよな……あ…!


『カオリ……』


『ん?何?』



『俺達の子供、口悪いから覚悟しとけよ…?』


『へ?』


みのるがくれた手紙の内容それは………

………………………