近未来少年少女




フクは少しふてくされて、先にスタスタと歩いて行ってしまった

………たく……!


『私も進路決めたよ』


カオリが進路調査表を出して俺に見せた

そこには“専門”に丸が付いていた


カオリはバイトをしてお金を貯め、保育士の資格を取るみたい

なんで?って聞いたら……

“私は寂しい子供時代を過ごしたから保育士になって色んな子供達に楽しさを教えたい”と言っていた


たぶんカオリも………

あの世界に行ってなかったら、今の答えになっていないと思う


あの世界に行ったからこそ考えさせられた事、考えなきゃいけない事が見えた


そして身近な人物で劇的に変化した人が……



『なんでだ?なんでこの大学に行かないんだ?』


教室のドアを開けると同時に、担任の声が響いていた

担任は大学のパンフレットを指さし、必死に説得している様子だ


『僕…勉強嫌いなんですよ。もう自分を偽るのは止めました。いい大学行くだけが幸せじゃないんです』


堂々とした口調で語る
“ナカジ”