周りを見渡すと同じ学校に同じ制服、現実世界に戻ってきて3日
ようやく普段の生活にも慣れてきた
『ねぇ…進路どーする?』
フクが進路調査表をペラペラと揺らしながら呟いた
“進路”
俺が逃げてしまった事、でも今は……………
スッ……俺は鞄から進路の紙を取り出した
『もう決めたよ』
進路調査表に力強く書かれた丸印、その印は“就職”に丸が付いていた
『え?ユウキ就職するの?なんで?』
フクは紙を奪い取って、食い入るように就職の文字を見つめた
『だって早く大人になりたいから。後……いっぱいお金稼いでおふくろに親孝行して……それで家庭を持ちたいんだ』
きっとこの答えにたどり着いたのは……
あの世界に行ったおかげ
フクは“ふーん…”と言って、俺とカオリを見た
『家庭を持ちたいって……随分仲がいいんですねー』
え………
俺は自分の言った事が急に恥ずかしくなり、隣を見るとカオリの顔が真っ赤だった
別に変な意味で言ったんじゃないんだけど……



