近未来少年少女



ミノルもその瞳に吸い込まれるように釘付けになっていた


『君は……………』

ミノルが呟く

みのるは少しだけ微笑んで、スタスタ…スタとベンチの方に歩いて行った

…………………

…………

ベンチの前に着いたみのるはクルッと俺達の方に向いた


『お前は10年前ここに居た。ここに座ってユウキを待ち続けていた。毎日…何時間も……サッカーボールを抱えて』


ズキンと胸が痛い

その光景を頭に浮かべて、痛くて痛くて仕方がなかった

でもどうして10年前のミノルの事を知ってるんだ?

俺の疑問が募るばかりだ


『だけど…お前は辛くなかった筈だ』

みのるが数メートル先で、ミノルを見つめて言う


『…………』


『ユウキを待ち続けるのは辛くなかっただろ?一緒に過ごしてきた思い出と、手の中にあるサッカーボールがあったから』


『……………』


『お前が一番辛かったのは“ずっと待ってあげられない事”そうだろ?ミノル…』