『馬鹿だなお前』
俺の後ろで声がした
真正面に居るミノルの目が丸くなり、その視線は俺の背後に向けられている
………?
クルッと振り返るとそこには“みのる”が居た
『み…みのる』
見知らぬ少年が突然俺の後ろに現れて名前は“みのる”
ミノルの表情が険しくなっていた
不穏な空気の真っ最中に、“馬鹿だな”と場違いな言葉
みのるが見ているのは……
俺ではなくミノルだった
みのるは俺の肩を押し退けて、ミノルの前に立った
『だ……れ?』
ミノルが動揺した声を漏らす
見知らぬ少年が突然現れたから動揺してるのか
それとも同じ名前だからか……
とにかくミノルは戸惑っていた
みのるは不思議な空気をまとったまま、ミノルを見下ろしていた
『ちょっと………』
俺が間に入ろうとした、その時
『悪いんだけとさ…俺も話しがあるんだよ、こいつに』
みのるの視線はミノルをとらえたまま離さない
こいつ………?
みのるとミノルは知り合いなのか………?
いや…でも……ミノルの様子からして面識があったようには見えない



