ミノルは7歳という短い命でこの世を去った
俺はその気持ちを理解したくても理解できないだろう
なぜなら“生きているから”
俺とミノルの大きな差はこれだ
どんなに歩み寄っても、この壁を崩す事はできない
俺達が最後に会ったのは10年前
10年の間、ミノルは孤独の中に居た
その孤独が…………
ミノルの心をこんなにも暗闇にしてしまったんだ
俺は自惚れていたのかもしれない
自分ならミノルを救えると、自分しかミノルを救う事が出来ないと…………
『僕は死んでから本当の恐怖を知った』
『…本当の恐怖?………』
『人に忘れ去られていく事』
ドクン………………
『僕とユウキの違いはね……君は僕を忘れても生きていけるけど、僕は君を忘れては生きていけない事』
ドクン………ドクン……
『僕は大勢の中の一人?それとも友人の中の一人?大切な人の中の一人……?』
ドクン………ドクン…ドクン…
『ユウキにとって僕は“誰かの中の一人”に過ぎないんだよ』
ミノルの時間は止まってる、7歳のあの頃のまま……
俺はその間たくさんの人に出会って、友達も大切な人も出来た
たぶん7歳の俺なら………ミノルを救う事が出来た
同じ目線で話し、同じ時間を過ごしていたあの頃なら
“孤独?何それ?俺が居るじゃん”
きっとあの頃ならそう言えたのに
ミノルには俺しか居なくて、俺にもミノルしか居なかった10年前なら………



