俺の目に映るのは白い肌に細い体
ビー玉のように透き通った目
成長してるはずのない、俺と同じ17歳の姿をしたお前
この世界に二人しか居ないみたいに風の音しか聞こえない
スタ……スタ…
…スタ…スタ……
ゆっくりと
ただ前へ
あいつの元へ歩き始めた
スタ……スタ……スタ…スタ…………………スタ
足を止めると同時に口を開く
『ミノル』
この名前を呼んで振り向くお前がここに居る
この日の為に俺はずっと走り続けてきたんだ
『記憶が戻ったんだね』
久しぶりに聞くミノルの声
それだけで……胸が一杯で苦しい
俺を見るミノルの瞳は喜びではなく
悲しみだった
その瞳の奥の悲しみに、俺は全ての思いを口にする
『俺お前の夢がなんだったのか分かったよ』
“なんで絵の世界は白でこの世界は黒なの?”
“僕の夢を叶えてくれないから”
二人で描いた夢の国、あの絵に込めたのは“希望”
その気持ちは一緒だったのに…………
俺達の求めていた“希望”は全く違うものだった
『お前の夢は………』
『…………』
『大人になる事』



