“僕の名前はミノル
これからよろしく”
夢の国に着いてミノルは初めて自分の名前を明かした
10年前と同じで俺達はこの瞬間、握手を交わした
7歳の時は俺から握手を求め、17歳になった俺に握手を求めたのはミノルの方からだった
“君がこの世界を望んでいない事ぐらい分かってる。君が……ここから出たいと思う事ぐらい初めから分かってたよ”
会いたいと願い続けた二度目の再会
“僕にとって特別な存在なのは君だよユウキ”
衝撃の言葉
“君は僕にたくさん聞きたい事があるみたいだけど僕にはない、この意味が分かる?”
“君に興味がないんだよ。今の君には何もね”
俺とミノルには何かがあるとこの時に気付いた、忘れ去られていた何かが…
ミノルは俺が記憶をなくしている事を知っていた
それならなんで話してくれなかった……?
なんで全てを話してくれなかった……?
それはきっと
俺自身の力で思い出さないと意味がないから
あの日以来、ミノルに会っていない
お互い別人だったあの日以来………
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