“僕童話が好きなんだ”
これが夢の国の始まり
“なんでミノルは童話が好きなの?”
“だって夢があるから”
“夢?”
“そう夢、あんな綺麗な街に行けたらっていつも思うんだよね”
“綺麗な街って……うーん、メルヘンみたいな街って事?”
“うん。ここは空気が悪いから……童話に出てくるような街に行けたら空気も美味しいんだろうなって”
二人で空想の世界に逃げ込んだあの夜
“綺麗な街に行けたら……この病気なんてなんでもないよ”
“………?”
“ここは空気が悪いから息苦しいんだ。もっと……もっと別の世界に行く事が出来たら僕は苦しくないのに”
“じゃぁ……書いてみようよ!”
“書くって…なにを?”
“空気が美味しい街!ミノルが好きなメルヘンな建物を建ててさ……ほら、こんな風に空とか森とか花とかもいっぱいにして”
“僕が街を………?”
“うん、俺とミノルが考えた街。空も緑も建物も全部綺麗でそれで…ミノルの病気が治るような街をさ”
白い紙に夢も希望も全て詰め込んで書いた夢の国



