『ミノルは病気に負けたりしないよ。だからちゃんとあいつを見てあげて…病気じゃないミノル自身と向き合って』
『病気じゃないミノル自身……?』
おじさんはやっと俺の言葉に反応した
『そう、ずっとミノルと距離を置いてきた時間を取り戻して』
俺がそう言うとおじさんはうつ向いた、そして弱々しく呟いた
『向き合うか…難しいな…でもいつか………』
『おじさん…!!』
俺は言葉を最後まで聞かず遮った
『時間は永遠じゃないよ。だから限られた時間の中でみんな一生懸命生きるんだよ』
『…………』
『チャンスは何度も来ない。いつかいつかって言ってる内に一生言えなくなっちゃうよ』
その時パッと集中治療室の赤いランプが消えた
俺とおじさんは同じタイミングでその方を見た
き、消えた……って事は……
ガラガラー…
ドアが開いて中から人が出てきた
『あ、院長いらしてたんですか?』
おじさんに気付いて医者の人が声をかけた
『ミノルは?』
おじさんが聞くと
『大丈夫ですよ、今は心拍数も安定してます』と医者の人は言った
その言葉を聞いた瞬間、一気に肩の力が抜け、その場に座りこんだ
『よ、よかった……』
すると医者の人が
『もしかして君かね?ミノル君を外に連れ出して…』
『三島君!』
おじさんの声に医者の人はビクッとなった
『もういいんだよ。ミノルを治療してくれてありがとう』
『え、あ…は、はい…。院長がいいなら私は……』



