大人には大人の事情がある、それは痛い程分かってる
人の家庭の事まで口出しできる程立派な人間じゃないし、自分の家族でさえ上手く付き合えない
そんな俺がミノルの為に出来る事
ううん、これは俺のお節介で今やらないと……
今言わないと気が済まない
ミノルがこんな状況で不謹慎だと思うけど
ごめん………
言わずにはいられない
『ミノルの事どう思ってますか?』
赤いランプを見つめる瞳が俺の方に向いた
俺は目を反らさない
ミノルを悲しませるこの人と、ちゃんと向き合って話しがしたいから
だけどやっぱり俺の質問には答えなかった
『君の事はミノルの部屋を任せてる看護婦に聞いたよ』
『………』
『最近外出届も出さずに外に出て遊んでいるとね』
おじさんは淡々と喋った
『君は…………』
その瞬間、おじさんの目付きが変わった
ドクン……ドクン………
冷たい目…………
『君はあの子を殺す気か?』
ドクンー……



