『えー!まだ食べてなかったの?』
俺は絵を受け取り、声を張り上げた
ミノルはクスリと笑い、手のひらのガムを見つめた
『食べないよ。これは一生食べない』
もしかしてミノルはガムが嫌いだったのかな……?
俺は少し不安になり、その理由を聞いてみた
『な、なんで……?』
するとミノルは俺の想像よりも遥か先の答えを言った
『だってこれは僕の初めての宝物だから』
俺は今日、たくさんの事を知った
一つ目はミノルはたまに大人みたいに難しい事を言う事
二つ目はミノルは絵を描くのが好きな事
そして三つ目は…………
ミノルは俺があげたガムを宝物だと言ってくれる優しい奴だという事
この時“俺はなんでガムを食べてしまったんだ…”とすごく後悔した
食べてしまったガムはもうどうにもならないけど、俺はある事を思い付いた
『ねぇ…!来週一緒に駄菓子屋行ってみない?』
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